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おうさまをほしがったカエル

あるところにカエルの村があり、たくさんのカエルが仲良く暮らしていました。
しかし、その村には王様がおらず、カエルたちはいつも王様がほしいと思っていました。
そこで、カエルたちは神様のところに行って、こう頼みました。
「神様。私たちは村の王様がほしいんです。どうか王様をめぐんでください。」
そこで神様は丸太をカエルの村の池に落としました。神様はその丸太を王様としてカエルたちに与えましたが、それを見たカエルたちは、動かない王様では満足せず、別の王様をほしがりました。
「神様。丸太ではなく王様がほしいんです。どうか王様をめぐんでください。」
そこで神様は、王様としてウナギを贈りましたが、それを見たカエルたちは、ウナギでも満足せずに、さらに別の王様をほしがりました。
「神様。ウナギではなく王様がほしいんです。どうか王様をめぐんでください。」
神様は怒って、ヘビを贈りました。そしてそのヘビは村のカエルを全部食べてしまったので、もう文句を言うものは一匹もいなくなりました。

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