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ゆうれいのタマゴ

むかし、むかし、スイカを見たことも聞いたこともないおじいさんの所へ、親戚からスイカが送られてきました。
「何だろう、これは。幽霊の卵かもしれないな。」
と、おじいさんは思って、家の前で眺めていると、まもなく、村の人たちも次から次へと見にやって来ました。
「こんな変なものを送ってくるとは、身の知らずの親戚じゃの。」と村人が言い、
「川に捨てたほうがいいかも。」
「でも、恐ろしいお化けが出てくるかも。」
「よし、俺がお化けをやっつけてやろう。」
とある村人が言うと、棒をふり上げ、スイカをたたきました。
赤い汁がスイカから飛び散りました。
「これは、幽霊の卵に間違いない。俺がやっつけてやったから、もう心配はない。」
村人達は、これを聞いてほっとしました。

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