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こしおれすずめ

むかしむかし、あるところに心優しいおばあさんが住んでいました。

おばあさんが家の外で洗濯物をほしていると、
一羽のスズメがよろよろと飛んできました。

スズメは怪我をしていて、上手く飛べませんでした。
それをみたおばあさんはかわいそうに思い、
「あれまあ、かわいそうに、なおしてあげるから、うちへおいで」
すずめを家に持ちかえり、世話をすることにしました。

おばあさんは、毎日すずめに米粒を食べさせて、体には薬をぬってあげました。

何日かするとスズメは元気に飛べるようになりました。
そして、おばあさんの家の周りをぐるっとまわると山へ飛んでいきました。

スズメが山に戻ってから、数日後にスズメがおばあさんの家にやってきました。
「チュン、チュン、チュン」「チュン、チュン、チュン」
スズメは、おばあさんに聞こえるようになくと、家の前で袋を落としました。

おばあさんは袋をあけるてみると種がひとつ入っていました。
「あれまあ、ヘチマの種ではないかい。この前のお礼でくれたのかい。ありがとう。」
おばあさんはスズメにそういうと、スズメは山へ飛んでいきました。

おばあさんはさっそくヘチマの種を畑にまきました。

やがて、芽が出るとみるみる大きくなり、大きなひょうたんになりました。
おばあさんはひょうたんを取ってふってみると、
ひょうたんから大判、小判や宝物がとび出してきました。
「なんとふしぎなことだろう、これはありがたいありがたい」
おばあさんは村の人にもひょうたんを分けてあげ、
幸せに暮らしました。おしまい

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